米国を訪問中の鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国外交部(省に相当)長官は23日(現地時間)「中国は強圧的という懸念もあるが、韓国にとってはそうではない」と発言した。鄭長官は前日、中国の攻撃的な外交について「当然だ」と述べたことで韓国の野党などから「中国の代弁人」と批判を受けたが、この日も中国を擁護する発言を行ったのだ。中国が2017年に在韓米軍の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に強く反発し、韓国に対して行った限韓令(韓流禁止令)など、様々な方面での報復が4年以上にわたり続いているが、それにもかかわらず「外交政策のトップが現状に対する安易な認識を示した」との指摘が相次いでいる。
鄭長官はこの日、ニューヨークの国連韓国代表部で開催された特派員懇談会に出席した際、前日に米国外交問題評議会(CFR)の招待を受けて参加した対談で発言した内容が問題となっていることについて「(発言の)一部によって外交部長官が『中国の代弁人』と非難されるのは公正な報道ではない。残念だ」と述べた。前日の対談で司会者が米国、韓国、オーストラリア、日本を「反中ブロック」と表現し、その前提で質問を受けた際「ブロックが形成されたというのは冷戦時代の思考方式」と指摘したに過ぎないというのだ。鄭長官は「ある国々によるブロックは特定の国を標的にしてはならない。私が米国に来たからと言ってその程度のことも言えないのか」と反論した。