ソウルが「安全な都市」ランキングで世界の主要60都市のうち25位になった。環境を評価項目に追加した結果、順位が前回より16ランクも下がったものだ。
英週刊誌「エコノミスト」傘下の研究機関「EIU」が23日(現地時間)に発表した今年の「安全な都市」ランキングで、ソウルは100点満点中73.8点で25位だった。1位は82.4点を得たデンマークのコペンハーゲンで、2位はトロント、3位はシンガポール、4位はシドニー、5位は東京の順だった。
EIUが2015年から2年ごとに発表するこのランキングで、ソウルは24位(2015年)、14位(2017年)、9位(2019年)と順位が急上昇していた。それにもかかわらず、今年のソウルの順位が急に下がったのは、EIU側が評価基準を変えたためだ。
2019年まではデジタル・保健・インフラ・個人などの主要評価項目が4項目だった。しかし、今年は環境が追加され、5項目で評価した。新型コロナウイルス感染症流行を考慮し、保健と個人分野の評価要素も変えた。したがって、比重が高まった評価項目でソウルが相対的に低い点数だったものと思われる。英メディアは「『気候変動にどのように備えているか』『環境問題に対応してどれだけ持続可能な生活空間を作っているか』に対する評価比重が高くなった」と伝えている。EIUは「新型コロナ問題も評価に大きな影響を及ぼした」と明らかにした。
このように評価基準を変えたところ、2019年にはほぼ同じ点数で並び8位と9位だったコペンハーゲンとソウルが、今年はかなり差が付いて順位が離れた。ほかの都市も順位が大きく動いた。これまでの3回のランキングで不動の1位だった東京は5位に後退、ずっと3位の座を守っていた大阪も17位と大幅に順位を下げた。一方、2019年に20位だった香港は8位に浮上した。