洪範図将軍墓碑にも国家保安法に違反した申栄福の書体

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 韓国国立大田顕忠院に埋葬された洪範図(ホン・ボムド)将軍=1868-1943=の墓碑銘に用いられた書体が「申栄福(シン・ヨンボク)体」であることが19日に判明した。国家報勲処は「18日に移葬された洪将軍の墓碑銘は、(与党の)『共に民主党』の禹元植(ウ・ウォンシク)議員が理事長を務める洪範図記念事業会の要請に基づき、申栄福体で製作した」と説明した。墓碑前面の「愛国志士洪範図の墓」と基壇石の8行分の碑文が、全て申栄福体で刻まれたのだ。国家報勲処は「通常、国立墓地の墓碑銘はハングルの宮書体で刻むが、遺族などの要請により別の書体を使うケースもある」と説明した。

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 申栄福体は、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、国家機関の広報で頻繁に使われている。国家情報院(韓国の情報機関)は今年6月、新たな院訓を申栄福体で刻んだ。ソウル地方警察庁も新任庁長就任式の背景の垂れ幕に申栄福体を用いた。申栄福・元聖公会大学教授は、1966年の統一革命党事件に関与して国家保安法違反の罪により20年服役し、2016年に死去した。

 文大統領は12年の大統領選挙当時、申栄福体で作った「人が先だ」の広報物を使用した。18年に北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)氏を青瓦台(韓国大統領府)に招いた際も、申・元教授の書体を背景にして記念撮影を行った。さらに文大統領は、平昌冬季オリンピック開会式レセプションの歓迎の辞で、申・元教授について「尊敬する思想家」と言及したこともあった。

ウォン・ソンウ記者
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