『目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画』を出版したクライブ・ハミルトン教授、単独インタビュー
■「『民主主義国同盟』で中国の攻勢に立ち向かえ」
-韓国政府の中国に対する態度を評価するとしたら?
「歴史的に見ると、攻撃的に浮上する新興国家と無条件に融和的に接するのは、大抵は悪い結果となった。韓国政府は、民主主義国家間の同盟のみ(only an alliance of democratic nations)が世界を支配しようとする中国の攻撃的な計画に対し効果的に対抗し得ることを悟るべきだ」
-だが相当数の韓国のリーダーは「中国の国力はいずれ米国を上回る」として声を殺している。
「韓国人が困難の内に実現した自由と独立が、今や親中政治家、財界エリート、世論形成者らによって売り渡されつつある(being sold out)。これら親中傾向のリーダーは(韓国人の)自由と独立を大切なものと考えておらず、自分たちの富と政治権力、社会的影響力しか考えていない」
-中国の「隠密な侵攻」に韓国人はどのように対応すべきだろうか。
「韓国人は、主権国家として独立をどの程度重視するのかを決定しなければならない。もし、答えが『別に重視しない』のであれば、中国のカネを受け取って、ぺこぺこし続ければいい。逆に『非常に、かなり重視する』のであれば、中国が科する経済的処罰に耐え、自由と独立を得るため代償を払わなければならない」