「日本人だから当然、日本に勝ってほしかったです。でも、試合を見ながら、韓国のキム・ヨンギョンも応援しました。『ヨン様』がコートに倒れ込んで泣き叫ぶのを見て、あんな選手がいるチームなら負けても納得が行くと思いました」
東京五輪バレーボール女子韓日戦が先月31日、韓国の勝利に終わった後、日本のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は韓国代表チームの主将キム・ヨンギョン(33)に関する書き込みが信仰告白のように続々と掲載されている。先月31日夜に試合が終わった直後、ツイッターでキム・ヨンギョンの日本語ハッシュタグ(#キムヨンギョン)が7000件を突破し、リアルタイムトレンド1位になった。日本のツイッター・ユーザーが最も多く話題にしている選手がキム・ヨンギョンだったということだ。
スポーツ漫画強国の日本だけにキム・ヨンギョンの活躍に対する反響が大きかった。日本にバレーボール漫画『ハイキュー!!』を筆頭に、バスケットボール漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』、サッカー漫画『キャプテン翼』、野球漫画『H2(エイチツー)』『タッチ』など、世界的な人気を誇るスポーツ漫画が多い。これらの漫画の共通点は、率先垂範する主将のリーダーシップの下、チームが一つに団結し、難攻不落と思われる目標に向かって前進するというストーリーだ。キム・ヨンギョンは韓日戦で全身を投げうってボールを拾い、全力を尽くしてジャンプしてボールを打ち込んだ。
世界ランキングの差(日本5位、韓国14位)が示すように、両チームの基本的な戦力では日本が上だった。日本は主砲が3人(古賀紗理那、石川真佑、黒後愛)も布陣したが、韓国はキム・ヨンギョン一人で阻んだ。主将の奮闘に韓国の選手たちは最後の力を絞りきってプレーし、最後に韓国が勝った。日本のツイッターで最も多くの反響を呼んだ投稿文は次のような内容だった。「バレーボール会場でヨン様を見た」「みんな試合を見てキム・ヨンギョンが好きになったでしょ? 手を挙げて!」。キム・ヨンギョンのニックネーム「食パン姉さん」の由来を聞いたり、大ヒットドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』で日本でも大人気の主演俳優パク・ソジュンに似ているという意見も多くの共感を得たりしている。