現役世界最年少プロ囲碁棋士の仲邑菫(なかむら すみれ)二段(12)=日本=が元世界女王の金彩瑛(キム・チェヨン)六段(25)=韓国=を破った。18日、オンラインとオフラインを並行して行われた第4回呉清源杯世界女子囲碁選手権初日の1回戦で、仲邑二段が金六段に白番で勝利した。金六段は呉清源杯第1回大会(2018年)の優勝者で、韓国女子ランキング3位の強豪だ。
2009年3月生まれの仲邑二段は対局後のインタビューで「まさか勝てると思っていなかった。強い相手なので、向かっていこうと思って臨んだ」と感想を語った。仲邑二段は2019年4月の10歳の時、日本棋院の有望株育成策に基づいて特別にプロ入りした後、急速に成長してきた。今年は女流立葵杯で本選ベスト8に進出している。12歳になった今年3月に趙治勲の記録を3カ月縮めて史上最年少で二段に昇段した。この日の勝利はプロ入り後100局目(68勝32敗)の対局だった。今年の戦績は30勝8敗だ。
プロ囲碁棋士・仲邑信也九段を父に、元囲碁インストラクターを母に持つ仲邑二段はプロ入り前に韓国に留学、韓鐘振(ハン・ジョンジン)囲碁道場で修行し、韓国棋院の研究生になった。かわいらしい容姿に抜群の実力、徹底した勝負欲もあり、日本で最高の人気スターに浮上しつつある。警察署の1日署長やプロ野球の始球式などオファーが殺到しているほどだ。
第4回呉清源杯世界女子囲碁選手権には主催国・中国の招待を受けて出場、1回戦から気炎を吐いた。抽選の結果、19日に行われる2回戦(ベスト16戦)では前期(第3回)呉清源杯優勝者の周泓余六段=中国=とベスト8入りを争う。崔精(チェ・ジョン)九段は陸敏全六段、呉侑珍(オ・ユジン)七段は李赫五段、チョ承亜(チョ・スンア)三段は唐嘉ウェン四段と、残った韓国人棋士3人は全員、韓中戦に臨む。今回の大会には第2回優勝者の崔精九段ら韓国人棋士が.4人、主催国・中国は9人、日本は5人が出場した。優勝賞金は50万元(約850万円)だ。