中国産白菜キムチを韓国産だと偽って販売した飲食店などが多数摘発された。
韓国国立農産物品質管理院は今年上半期における農産物加工食品の原産地表示違反取り締まりを実施した結果、1771件を摘発したと7日、明らかにした。調査対象となったのは6万7052件で昨年より17.9%減少したが、摘発件数は1771件と逆に17.5%増加した。摘発された業者のうち、原産地を虚偽表示した849件は刑事立件し、原産地を表示しなかった922件については過料を科した。
原産地虚偽記載事例が最も多かった品目は白菜キムチだった。 420件摘発され、全体の20%を占めた。白菜キムチ原産地表示違反の摘発件数は昨年(359件)より17%増加した。ほとんどが中国産キムチを韓国産と偽ったり、韓国産と混ぜてポッサムキムチなどとして販売したりしたケースだ。農産物の品質管理院では、中国人男性が上半身裸になって白菜を漬ける「中国裸キムチ動画」などがきっかけになって消費者の懸念がひろがったため、今年から白菜キムチのチェックを強化した。
白菜キムチに続き、豚肉(290件・14%)、牛肉(198件・10%)、花卉(かき)類(109件・5%)の順で原産地表示違反が多かった。業種別では、一般的な飲食店が739件(42%)で最も多かった。イ・ジュミョン農産物品質管理院長は「下半期にも、消費者団体や自治体などと協力して常時チェックを行い、秋夕(チュソク)・休暇シーズンを前に特別取り締まりを行う」としている。