「女性専用」図書館も性差別=韓国人権委

韓国人権委が是正措置

 男性を排除した「女性専用」は合理的理由がなければ「性差別」に該当するという、国家人権委員会の判断が出た。5日に人権委などが明らかにしたところによると、忠清北道堤川市の「堤川女性図書館」は、人権委の是正勧告を受けて今月から男性にも本の貸し出しを開始した。同図書館は、針仕事をしながら生涯を終えた故キム・ハクイムさんが「女性として生きる中で感じた教育機会の差別を解消してほしい」と寄贈した財産を基に、1994年に設立された。これまでは男性の利用要求に対し、図書館側は「女性専用図書館の運営は寄贈者の遺志に基づくもので、男女差別の問題とは無関係」と釈明してきた。だが人権委は「堤川女性図書館は行政力と公的支援で運営される公共施設であるにもかかわらず、合理的理由なしに男性の利用を排除している」とし「寄贈者の遺志を尊重するとしても、その遺志は参考とする水準にとどめるのが妥当」と判断した。

ハン・イェナ記者
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