李在明知事、2年前から京畿道レベルで「親日清算」掲げる

李在明知事、2年前から京畿道レベルで「親日清算」掲げる

 李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事はこれまで、理念的な鮮明さを浮き彫りにするよりも中道的メッセージで外延を拡張することに力を注いできた。そのため「韓国は親日勢力と米占領軍の合作品」発言は意外という反応も出ているが、李知事をよく知っている人々は、この発言が李氏の平素の信念を表わしたものだと語る。

■韓日関係悪化に対する国家別責任認識の有無

 李知事は2019年から京畿道レベルで「親日残滓(ざんし)清算プロジェクト」を進めている。臨時政府樹立および3・1独立運動100周年に当たるこの年から、京畿道は「生活の中に深く根差す親日文化を清算したい」として、道内の有形・無形親日残滓調査に着手した。これに関する各種の学術研究も外部に発注した。京畿道は昨年8月、▲親日人物257人▲親日記念物(記念碑および頌徳碑)161点▲親日人物が作った校歌89曲▲日帝を象徴する模様の校章12点-など、道内の「日帝残滓」調査結果を発表した。

 京畿道は、民間団体の民族問題研究所がかつて発行した『親日人名辞典』に収録された元職の道知事らの親日活動をホームページに明記するということも行った。これにより、初代・具滋玉(ク・ジャオク)、2代・李海翼(イ・ヘイク)、6代・崔文卿(チェ・ムンギョン)、10代・李興培(イ・フンベ)元知事のホームページでの紹介略歴に親日活動が付記された。

 李知事は今年の3・1節の記念演説で「韓国は解放後も既得権を維持していた親日勢力の反発で親日残滓清算の機会を失った」とし、「忘れたころに毒キノコのようによみがえる過去史妄言もまた、親日残滓をきちんと清算できなかったから」と発言した。「韓国は親日勢力が米占領軍と合作して支配体制を維持したもの」という発言と脈絡は類似している。

 京畿道傘下の京畿文化財団は今年4月、「文化芸術日帝残滓清算・抗日推進民間公募支援事業」の選定結果を発表した。20の事業に税金7億5000万ウォン(現在のレートで約7370万円。以下同じ)が支援される。各種の抗日公演をはじめ、生活の中の抗日音楽作り(3700万ウォン=約363万円)、私たちが知らなかった日帝強占期残滓(3500万ウォン=約344万円)、私たちの村の名前探し(500万ウォン=約49万円)といった事業だ。京畿道の関係者は「日帝残滓清算と抗日・独立運動についての京畿道民の認識を高めるため推進する事業」と説明した。

ウォン・ソンウ記者
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