今月11日、メッセージ・アプリ「カカオトーク」を通じて結婚を控えた男女の写真やメッセージのやり取りのスクリーンショットなど約20枚の画像がインターネット上に拡散された。「結婚間近の女が同じ銀行のチーム長と不倫関係」という、いわゆる「○○銀行不倫事件」暴露画像だ。2人の名前や職責はもちろん、写真、勤務している支店などの個人情報もあった。女性のスマートフォンを見て不倫の事実を知った婚約相手の男性が怒って流布したという内容もあった。
1週間後の17日には、ネット上の会社員向け匿名掲示板「ブラインド」に髪の毛をつかみ合ってけんかする女性2人と、これを止めに入った男性1人の写真が掲載された。「男が外泊して、妻があるビルのロビーに隠れていたところ、不倫女が一緒に入ってきたので髪の毛をつかんだ」という書き込みと一緒に掲載されたものだ。数時間後、カカオトークには、3人の名前と職場・所属・写真などの個人情報が「○○電子不倫」というタイトルでシェアされた。あるコミュニティー・サイトにも22日、「カフェの経営者である配偶者がアルバイトに『ブランド物の財布をプレゼントする』と言ったから激怒したが、後に不倫関係であることが分かった」という内容の暴露文が掲載された。
最近、カカオトークやコミュニティー・サイトなどで配偶者あるいは知人の不倫を暴露するという現象が相次いで起こっている。証拠写真やテキスト・メッセージだけでなく、対象者の名前・顔写真・職場・ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のアカウントなど、詳細な個人情報も掲載される。これは「チラシ」(芸能ゴシップ紙)の形でカカオトークなどを通じて拡散されていく。事実上、全国民に対して公の場で恥をかかせ、社会生活ができないようにする一種の「私的報復」だ。なぜこのような暴露が相次いでいるのだろうか。