慶尚北道亀尾市の保育園で園児7人に対し1000回以上も虐待を加えた疑いで、保育士と園長ら10人が書類送検された。
亀尾警察署は21日、亀尾市玉渓洞にある保育園の保育士(40)と園長ら10人を児童福祉法違反容疑で在宅のまま書類送検したと発表した。
警察は2019年1月、被害を受けた園児側の告訴状を受理し、監視カメラの映像確認や告訴人・被告訴人への事情聴取など2年5か月にわたり捜査を続けてきた。
警察の捜査期間中に受理された被害事例は約40件から1000件以上に増えた。被害を受けた園児は当初4人だったが、7人となった。
警察は、18年4月から9月の6か月間に保育士が▲園児の腕を引っ張って床に倒した▲腕や足で胸を突いて転ばせた▲奪ったおもちゃで頭を殴った▲指で園児の腹部を突いた-など被害者側の主張した行為のほとんどについて、事実であることを確認したという。
告訴した当時、保護者たちは携帯電話で保育園の監視カメラ映像を撮影していたが、この映像には、保育士が昼食を食べずに歩き回っていた女児の顔をたたき、子どもの口に指を10回以上入れるシーンも映っている。
亀尾警察署の関係者は「犯罪容疑が比較的明確な身体的虐待に比べ、精神的虐待は判例がさまざまで専門家の意見のすり合わせなどを経たため、非常に時間がかかった」と説明した。