19日午後から仮想通貨が暴落し、徹夜して出勤した会社員も多かった。20日午前0時から午前7時までの間、会社員の匿名掲示板「ブラインド」には「怖くて寝られない」「焼酒(ソジュ、韓国式焼酎)を2本飲んでも寝付けない」などと仮想通貨関連の書き込みが500件以上あった。突然の暴落で韓国国内の仮想通貨取引所であるビットサム、アップビットには投資資金を引き揚げようとする投資家が殺到し、19日から20日にかけ、出入金が遅延した。
暴落当日、各企業のトイレや喫煙区域が混み合った。ソウルの大企業に務める入社3年目のJさん(28)は「午前11時ごろ、売買をしようと携帯電話を手にトイレに行ったが、個室が全て埋まっており、声一つなく、小さなため息ばかりが漏れていた」と話した。建設会社勤務のHさん(32)も「仮想通貨はやらないと言っていた同僚がきょうは1時間に1回トイレに行ったり、たばこを吸うと言っては出ていき、仮想通貨に興味はないと言っていた次長もチーム長が会議に入ると、1時間以上スマホばかり見ていた」と語った。職場で他人に告げず、ひそかに投資を行っていた「シャイな投資家」も暴落相場ではどうしても態度に出てしまった。