ソウル市教育庁が来月の統一教育週間(5月第4週)に支援することを発表した小中高校の平和・統一教育図書リストに、北朝鮮の核兵器開発や在韓米軍撤退要求を正当化したり、3代世襲を美化したりした内容が盛り込まれた本が多数含まれていることが確認された。また、李承晩(イ・スンマン)元大統領や脱北者たちをさげすむ教具や本なども支援リストに入れられ、論争が予想される。
本紙と野党・国民の力所属の丁慶姫(チョン・ギョンヒ)国会議員がソウル市教育庁の教材リスト「教室に来た平和統一の包み」を入手・分析した結果、「北朝鮮の人々は自由と民主主義を謳歌(おうか)して暮らしていた」「北側の人民たちは金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記に続いて、反帝・自主の価値を継承する指導者を探し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が最もふさわしいと判断した」などと北朝鮮を一方的に美化した本が多数含まれていたことを28日に明らかにした。これはソウル市教育庁が提示した推薦図書36冊と教具22種類のリストで、学校が希望する種類と数量を選べば、100万ウォン(約9万8000円)を限度に教育庁が購入して送付してくれる。ソウル市教育庁は希望する学校の申込を受け付けて44校を選定、該当の学校は支援してもらった本や教具を使って来月から7月中旬までの間に教科授業や創造的体験活動の時間に平和・統一教育をすることになる。