洪楠基(ホン・ナムギ)首相職務代行が20日、国会対政府質問で「(モデルナ製新型コロナワクチンの)かなりの部分が今年上半期にはどうしてもあまり入ってこられない状況だ」「下半期にほとんど入ってくるよう計画されている」と述べた。モデルナ製ワクチンは本来、来月から今年合計2000万人分入ってくる予定だった。青瓦台は当時、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年末、モデルナの最高経営責任者(CEO)と電話で話した後、そう合意した」と明らかにしていた。ところが、洪首相職務代行は、文大統領の「合意」発表から、3カ月余り経った後、このワクチンの上半期の国内導入が事実上難しいと述べたものだ。洪首相職務代行は国内導入が遅れる理由については何の説明もしていない。
これと関連、モデルナ製ワクチンは今年8月から国内に供給されるだろうという見方が出ている。防疫当局は15日、「韓国のA製薬会社が海外で承認されたワクチン生産関連契約締結を現在進行中だ」「8月から国内で大量生産される予定だ」と明らかにした。防疫当局は8月に導入されるワクチンの種類を明らかにしていないが、医療関係者の間ではモデルナの可能性があると見ている。