20-30代では舌がんが増え、60代以上では扁桃腺がんが増えている。
韓国の国立がんセンター希少がんセンター頭頸部腫瘍クリニックのチョン・ユソク、ソク・ジュンゴル両専門医と中央がん登録本部のチョン・ギュウォン首席研究員のチームがこのほど、1999年から2017年までの中央がん登録統計を分析した結果だ。扁桃腺がんは喉の両側にある口蓋扁桃に発生するがんで、大半はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因だ。このウイルスは子宮頸がんだけでなく、扁桃腺がんも引き起こす。若い層では発生率が横ばいだが、60代以上では年平均6.2%増えた。高齢者人口が増え、発生率が上昇したとみられる。
舌がんは99年以降、全年齢層で増加した。特に20-30代で年平均7.7%増加したのが目立った。舌がんを含む口腔がんは397人から1082人に増えた。口腔がんの90%が舌がんだ。口腔がんの代表的なリスク要因は喫煙だ。それ以外に飲酒、放射線、食習慣、遺伝的感受性などが影響を与える。今回の研究結果は国際学術誌「キャンサー」2月号に掲載された。
著者のソク・ジュンゴル耳鼻咽喉科専門医は「舌がんは予後が特に良くないがんだ。特別な理由なく、舌や喉の痛み、潰瘍、変色、舌が厚くなったような現象、物を飲み込みにくい、喉のしこりといった症状が2週間以上続く場合には専門医の診療を受けるのが好ましい」と説明した。