文在寅(ムン・ジェイン)大統領が主管した「第6回西海(黄海)守護の日」の行事が行われた26日、国立大田顕忠院(国立墓地)の「西海守護55勇士」墓地に置かれた文大統領と海軍・海兵隊名義の弔花を、顕忠院が行事当日に撤去していたこと28日、分かった。韓国では2002年の北朝鮮との銃撃戦「第2延坪海戦」と、2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件・延坪島砲撃事件で殉国した兵士たちを「西海守護55勇士」としてたたえている。
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国家報勲処や顕忠院などによると、顕忠院は26日午後6時ごろ、弔花を撤去したという。報勲処によると、同日、京畿道平沢市内の海軍第2艦隊で記念式を主管した文大統領が追悼碑に献花・焼香といった非公開行事まで終えた時刻は午後3時30分ごろだったとのことだ。
つまり、文大統領の行事が終了してから約2時間30分で顕忠院が55勇士の弔花を片付けたということだ。これと関連して、遺族の一部から「寂しい」という声が上がると、顕忠院側は「27日から風雨が強まると予想されていたため、弔花と墓地が損なわれるのではと懸念して撤去した」と釈明していると伝えられた。
「天安艦生存者予備役戦友会」のチョン・ジュンヨン会長は27日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に、「朝早く、遺族の方から『ジュンヨンよ、こういうことは初めてだ』『一日で弔花をすべて片付けるなんて、そんなことができるか』と連絡が来た」と投稿、弔花を撤去する前と後の写真を掲載した。