欧州医薬品庁(EMA)は18日「アストラゼネカ(AZ)社製ワクチンの接種と血栓生成の関係性は非常に低い」として引き続きこのワクチンの接種を勧告し、これを受け韓国政府も今後も接種を続けることを決めた。23日から療養病院を皮切りに65歳以上を対象として本格的に接種が始まる予定だ。ただし欧州医薬品庁はアストラゼネカ製ワクチンの接種を勧告する一方で「非常に珍しいケースではあるが、血液凝固の報告もあるため引き続き検討が必要だ」ともコメントした。アストラゼネカ社製ワクチンについては「100パーセント安全」とは断言できないようだ。
欧州諸国はアストラゼネカ社製ワクチンの安全性に対する疑問の声が高まると、このワクチンの接種を中断し、欧州医薬品庁の結果が出るのを待っていた。欧州でもワクチン不足の状況は続いているが、他のワクチンもあるため柔軟な対応は可能だ。しかし韓国は今年の前半までに確保できるワクチンのほとんどがアストラゼネカ社製のため、欧州のような余裕はない。初期段階でワクチン確保に失敗した影響が政府による選択の幅を狭めているのだ。