アストラゼネカ(AZ)社のコロナ19ワクチン接種後の異常反応を巡って論争が続く中、韓国政府の対応方式への批判が起きている。疾病管理庁(疾病庁)は現在、ワクチン接種後の異常反応を「一般」「アナフィラキシーズ」「重症の疑い」「接種後死亡」の4種類に分けて発表している。問題は、高熱や筋肉痛、悪寒などを伴う強い異常反応も「一般(軽症)」に分類しているという点だ。一部の接種者らが強い痛みを訴えても、韓国政府は「重症ではない」というように分類しているのだ。
米国の疾病対策予防センター(CDC)はこれとは異なり、発熱や頭痛、筋肉痛などがある場合、活動に支障がないケースのみを「軽症」、やや支障があれば「中等症」、ひどい異常反応は「重症」あるいは「偽重症」に分類するなど、韓国よりはるかに細かく区分している。盆唐ソウル大学病院のキム・ホンビン教授は「今の韓国疾病庁の分類方式は実情を正確に反映しているものとはみなし難い」とし、「異常反応の内、日常生活が可能な水準と難しい水準はどの程度になるのかなどを区分して把握し、国民に伝え、それに伴う対処要領も具体的に提示すべき」と語った。