「東海(日本名:日本海)で始まる校歌を覚えている。甲子園大会で校歌が鳴り響くのを聞いたら涙が出そうになるだろう」
韓国プロ野球・斗山ベアーズの申成鉉(シン・ソンヒョン、30)は18日、電話で「母校の京都国際高校が選抜高校野球大会(春の甲子園大会)に出場するというニュースを聞いてびっくりした」と語った。彼は韓国のプロ野球選手の中でただ1人、同校を卒業した。韓国系学校である京都国際高校は、外国系の学校としては初めて、全国大会である甲子園大会に出場を果たし、23日に第1回戦に臨む。
申成鉉は「最初は母校が出場するというニュースに半信半疑だった。だが、一方では後輩たちはすごいと思った」と語った。彼はソウル市内の徳寿中学校を卒業した後、京都に留学した。当時、進路について悩んでいたところ、「日本の大学や社会人野球を経験してみなさい」という父親のアドバイスを受け入れたものだ。
申成鉉は「2006年に入学した時は全校生徒が100人にもならなかった。野球選手は在日僑胞(韓国系の日本在住者)と日本人選手を合わせて22人で、韓国国籍の選手は8人だった」「1年生の時は球拾いで忙しかったが、2年生になると、当時の在日僑胞の監督が4番打者を任せてくれて、その時から卒業までずっと4番打者としてプレーした」と言った。申成鉉がいた時の京都国際高校の最高成績は、72チームが出場した地域大会でベスト8だった。