文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、米国のブリンケン国務長官とオースチン国防長官に対し、「韓日関係は韓半島と東北アジアの平和、安定、繁栄に非常に重要であり、韓米日協力もこれが堅固な土台であるだけに、両国関係復元に向け引き続き努力したい」との考えを示した。文大統領はこの日午後、青瓦台(韓国大統領府)で二人の長官を接見した際にこのように述べたという。青瓦台の康珉碩(カン・ミンソク)報道官が伝えた。韓日関係改善は米国のバイデン政権が「最優先の課題」として強調してきた事案だ。二人の長官は文大統領に「進展を期待したい」と答えた。
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文大統領は米国の関心が高いミャンマーでの反政府デモについても「ミャンマー国民の平和的な抗議行動に対する暴力的な鎮圧、そして自由に対する抑圧を強く批判する」「韓国政府はミャンマーの民主主義と平和の早期回復に向けできる限りの役割を果たしていきたい」と述べた。文大統領は「40年前の光州民主化運動などで軍部独裁に抵抗し、民主主義を達成した経験のあるわが国民として、ミャンマー国民の民主化への熱意には強く共感している」との考えも示した。
文大統領は韓米同盟について「わが国の外交・安全保障政策における根幹」「世界史に例のない成功の模範」と意味づけし「米国は韓国と共に血を流して自由と民主主義を守るために戦い、韓国が短期間で民主化と経済成長を成し遂げるに当たり多くの協力をしてくれた」と語った。その上で文大統領は「2017年における韓半島情勢は『戦争の暗雲が垂れ込めた』と言えるほど平和が危うい状況にあった」と当時を回想し「幸い両国がしっかりと協力し、平和を維持することができた」と述べた。
二人の長官は今回の来韓について「バイデン大統領が直接決意して実現した」と説明した上で「バイデン大統領は4月に遠隔で開催される気候サミットへの文大統領の出席を強く期待している」と伝えた。文大統領は「喜んで出席する」と答えた。文大統領は5月にソウルで開催される「グリーン成長とグローバルゴールズ2030のためのパートナーシップ(P4G)」首脳会議と相互に相乗効果が出るよう互いに緊密に協力することを要請した。