【コラム】反中の象徴・独立門の前で反日万歳を叫んだ文大統領

数百年にわたる中国の束縛から独立した記念として建てられた独立門で、反日イベントを繰り広げる大統領
米国の中国けん制が本格化する中、どうしたらいいか分からず手をこまねいている韓国の左派運動上がりの学生外交

 韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に不満を持った、21世紀の袁世凱のごとき習近平は、韓国に行儀を教えてやろうと文大統領を意図的に無視した。「一人飯」の連続で文大統領に恥をかかせ、韓国の記者は中国の警護員に集団暴行されて失明の危機にひんした。最終日の肝心の夕食会でも、習近平は一言も話さなかった。同席していた韓国の実業家は「きまり悪くて緊張し、きちんと食べることもできなかった」と語った。終盤になってようやく、習近平は口を開いて対話を始めた。全て仕組んでおいた脚本なのだろう。韓国はうまく飼い慣らされた。「THAADの追加配備はしない」「米国のミサイル防衛網に参加しない」「日本と同盟を結ばない」という三不の約束をしてやった。韓国は、中国の前で主自ら権を放棄した国になった。中国の下にまたも入っていったのだ。反中独立門の前で反日万歳を叫ぶこともできる大統領だ。

 今、世界で最も重大な課題は、中国共産党の経済的、軍事的台頭をこれ以上傍観するつもりはないという米国の決意と行動だ。1902年の日英同盟以来、実におよそ100年ぶりに見る驚くべき場面が、少し前にあった。英国と日本の外交・国防トップが連席会談を開き、英国の空母「クイーン・エリザベス」の日本駐屯(原文ママ)と訓練に合意した。フランスの強襲揚陸艦も日本に来る。米日豪印の反中クアッドに英仏も参加しているのだ。中国は「新・アヘン戦争か」と言っている。アヘン戦争は列強の中国侵略だったが、クアッドは中国の覇権侵略に対応しようとするものだ。南シナ海のほとんど全域を自分たちのものだと主張する中国は、韓国の西海はもともと自宅の庭のように考えている。この世界史的な要所において、韓国の左派運動上がりの学生外交は、どうすればいいか分かっていない。独立門の前で反日万歳を叫ぶ、そういうレベルでしかない。

楊相勲(ヤン・サンフン)主筆

■外国人に聞く、韓国を代表するイメージ1位は?

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  • ▲2018年の第99周年三・一節に合わせて、ソウルの西大門刑務所歴史館から独立門まで大型の太極旗を持って行進した後、万歳三唱している文在寅大統領と金正淑夫人の様子。/写真=聯合ニュース

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