「なぜ女性は『未婚女性』と呼ぶのに、男性は『総角(チョンガクまたはチョンガー=未婚男性の意)』と呼ぶのか」
女性家族部の「2021年両性平等政策対国民公募」で、「総角」という表現を改善ほしいという意見が「優秀提案」に選ばれた。同部は、毎年国民が生活の中で感じた性差別的要素を見つけ出して改善するため、国民公募を実施しているが、「今年は法律や条例で性差別的呼称を変えてほしい」という内容があったという。
例えば、各種条例で結婚していない女性は「処女」と表記せずに「未婚女性」と表記するが、結婚していない男性は「未婚男性」ではなく「総角」と書く場合があるというものだ。慶尚南道の「農村総角国際結婚支援条例」など農業関係者支援条例がその代表的な例だ。国立国語院の標準国語大辞典によると、「総角」は「結婚していない成人男性」、処女は「結婚していない成人女性」という意味があるのと同時に、「女性(男性)と性的関係が一度もない男性(女性)」という意味もある。
女性家族部関係者は「『総角』『処女』には性的にさげすむ意味も込められている」「『処女』という表現は今の法律や条例には見当たらないが、『総角』は一部に残っている状況だ」と話す。今回の公募では、夫婦が婚姻成立前に夫婦の資産を約定して登記した時、「夫になる人の住所のみ登記できるようにしているのは性差別だ」という意見が最優秀提案に選ばれた。女性家族部は「今後、専門家の検討などを経て、関連自治体や部処(省庁)に改善を勧告するかどうか決める」と話している。