韓国国防部(省に相当)の徐旭(ソ・ウク)長官は17日に開催された国会国防委員会で、北朝鮮男性が前日に江原道高城の海岸に設置された鉄柵を抜けて越南した事件について「国民を失望させ長官として申し訳ない」と述べた。合同参謀本部のパク・チョンファン作戦本部長は「未詳の人員が監視設備によって複数回補足されたが、該当の部隊(第22師団第8軍団)は適切な対応をしなかった」として「明らかなミス」と認めた。
問題の男性が越南する過程について合同参謀本部は「潜水服を着用し、足にはフィンを着け、GOP(前方観測所)よりも南の海岸にやって来て鉄柵下の排水路を通ってきた」と明らかにした。その後5キロほど歩いて南下し気を失ったところを韓国陸軍第22師団の兵士らによって発見されたという。徐長官はこの北朝鮮男性について「民間人」と説明した。韓国の保守系野党・国民の力のシン・ウォンシク議員が「この寒さの中、海を泳いで越南することが可能か」と質問したのに対し、徐長官は「この男性は6時間ほど泳いで来たと言っていた」「現場で確認したところ、防水服のような一体型の服の中に綿でできた冬物の服を着ていた」と答弁した。