■「性暴力の被害者を2回殺す行為」反論強まる
だが、ネット上では反対意見の方が強かった。ポータルサイト「ネイバー」に掲載された関連記事には「性暴力の被害者を2回殺す行為」「(児童性犯罪者)チョ・ドゥスンの妻も『チョ・ドゥスンは家庭的で礼儀を知っている人だ』と言った」「自信があるなら携帯電話(の履歴ややり取り内容)を公開せよ」などのコメントが相次いだ。
朴前市長の被害者側は、手紙が公開された意図について指摘した。被害者の弁護人を務めている金在蓮(キム・ジェリョン)弁護士は7日、本紙の電話取材に、「支持者たちにあてて書いた手紙に対して、被害者側からコメントするのは適切でない」と言いながらも、「ただ、支持者たちは何らかの意図を持って公開したものではないかと思う。被害者が日常を取り戻すのにあたって、どのような影響を与えるのか慎重に考えてほしい」と語った。共同弁護人を引き受けたソ・ヘジン弁護士は「検察と裁判所、人権委員会などが既に認定した事実関係を歪曲(わいきょく)するのは不適切だ。このように加害者の助力者が明確な事実関係を歪曲することは、朴前市長をはじめとする有力政治家、有名人の威力による性犯罪で見られる典型的な特徴だ」「朴前市長の最側近である妻があのように事実関係を否定すれば、ほかの支持者たちによる2次加害が再び増える可能性もある」と懸念した。