「日本×」「朝鮮総督」…人身攻撃受けたハリス前駐韓米大使「人種差別に驚いた」

退任前最後のインタビューで無念さを遠回しに表す

 米国のハリー・ハリス前駐韓大使が、在任中に韓日対立に関連して人身攻撃を受けたことについて、「人種差別(race baiting)に驚いた」と語った。日系米国人であるハリス前大使は在任中、与党支持者たちから「日帝総督」と言われた。退任前最後のインタビューで、これまで募っていた無念さを遠回しに表したものと解釈される。

■世界最高の国ランキング7位は米国、韓国は20位、日本は?

 ハリス前大使は5日(現地時間)に公開された英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで、「韓日の間に歴史関連の対立が深まった時、個人的にあれほど多くの攻撃を受けるとは思わなかった」と言った。ハリス前大使は米国人の父親と日本人の母親の間に生まれた。アジア系米国人として初の海軍大将の出身で、米太平洋艦隊司令官、太平洋司令官を務めた後、2018年7月に駐韓米国大使に任命され、2年6カ月間務めた。

 在任期間中に韓日対立が激化すると、与党支持者の一部はハリス前大使が日系人であることを取り上げ、「日本のヤツの血が流れていて間抜けだ」「天皇から勲章をもらって在韓大使として赴任した×」と批判した。与党・共に民主党所属の宋永吉(ソン・ヨンギル)国会外交統一委員長もハリス前大使を「朝鮮総督」に例え、外交上の礼を欠くと物議を醸した。ハリス前大使は昨年、人身攻撃の材料になっていた口ひげをそった。また、このような苦痛を経験しながらも、退任直前「美しい国で過ごした時間を常に忘れない」「何があっても米国は韓国の側に立つ」と述べた。

 一方、ハリス前大使は在任中、ドナルド・トランプ前米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が3回会ったことについて、「子どものころ空想科学小説をよく読んでいたのに、こうしたことは想像できなかった」と言った。防衛費分担金交渉などで自身のカウンターパートだった鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)前国防部長官については「すべての事案に同意しなかった」と言いながらも「こうしたことが一つ一つ積み重なって友情に発展した」と述べた。

キム・ウンジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲任期を終えて帰国の途に就くハリス前大使とブルーニ・ブラッドリー夫人。21日午後、仁川国際空港第2ターミナルVIP駐車場で車を降り、空港ビルに入っていった。写真=聯合ニュース

right

あわせて読みたい