韓国の初等学校(小学校)の教師が1年生の児童を教育目的で無人の教室に閉じ込めた行為について、大法院は27日までに、「児童虐待」に当たるとの判断を下し、被告の教師に二審判決と同じ罰金300万ウォン(約28万円)を言い渡し、判決が確定した。
忠清北道清州市の初等学校に勤務する被告の教師は2019年4月、被害児童(当時6)が言うことを聞かず、授業の邪魔をするとして、「地獄の釜」と名付けた横の教室に児童を8分間閉じ込めたとして起訴された。教師は裁判で児童の教育のための一時的隔離であり、「地獄の釜」というのは童話の本にちなんだ表現で、恐怖感を与える目的ではなかったと主張した。
一、二審はいずれも児童虐待だと判断した。「入学から1カ月もたたない児童が隔離された空間で恐怖感を感じた可能性があり、事故が起きる危険性もあった」との理由だ。また、「地獄の釜」という単語は児童に恐怖を覚えさせる可能性がある名称であり、実際に被害児童は「地獄の釜が怖い」と話していたと指摘した。大法院も一、二審の判断を受け入れた。