4500億ウォンの韓国海軍最新鋭潜水艦が故障、民間のタグボートにえい航された

海軍の最新鋭214型潜水艦でエンジンの電動機に異常
9隻を現在運用中、過去にもボルトなどでたびたび問題が発生
海軍は3カ月前に国会で「問題なし」と答弁

 韓国海軍が運用中の最新鋭214型(ソン・ウォンイル級、1800トン)潜水艦のA艦が22日、慶尚北道浦項沖合の東海上で活動中に故障を起こし、民間のタグボートにえい航された。潜水艦のエンジン用電動機の異常が原因だという。潜水艦の重要部品であるモーターやバッテリーなどに異常が生じた可能性があるということだ。A艦の故障について政界では昨年から問題を指摘する声が相次いでいたが、海軍は「問題ない」と説明しているという。

 海軍などが24日に明らかにしたところによると、今年5月まで定期点検の予定だったA艦が22日午後、試運転の潜航を終えて海面に浮上し基地に移動した。その際、エンジン系統からアラームが鳴り乗組員らは上層部に状況を報告した。海軍の関係者は「乗組員の安全などを確保するため直ちに運転を中断し、えい航措置を取った」と説明した。海軍から連絡を受けたメーカーの現代重工業がえい航用のタグボートを緊急派遣した。問題の潜水艦はタグボートに引かれて23日未明に近くの基地に戻り、現在点検中だ。韓国軍の潜水艦が作戦や整備などの任務中に故障を起こし、民間のタグボートにえい航されるのは異例だ。ある韓国軍関係者は「民間のタグボートが使用されたのはメーカーのアフターサービスだ」と説明した。

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ウォン・ソンウ記者
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  • ▲韓国軍が保有する最新鋭214型潜水艦。この潜水艦1隻が今月22日、故障を起こし民間のタグボートにえい航された。1隻当たり4500億ウォン(約420億円)はする214型潜水艦は2000年からドイツの技術を導入して9隻が建造され、現在も運用中だ。/韓国海軍

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