韓国海軍が運用中の最新鋭214型(ソン・ウォンイル級、1800トン)潜水艦のA艦が22日、慶尚北道浦項沖合の東海上で活動中に故障を起こし、民間のタグボートにえい航された。潜水艦のエンジン用電動機の異常が原因だという。潜水艦の重要部品であるモーターやバッテリーなどに異常が生じた可能性があるということだ。A艦の故障について政界では昨年から問題を指摘する声が相次いでいたが、海軍は「問題ない」と説明しているという。
海軍などが24日に明らかにしたところによると、今年5月まで定期点検の予定だったA艦が22日午後、試運転の潜航を終えて海面に浮上し基地に移動した。その際、エンジン系統からアラームが鳴り乗組員らは上層部に状況を報告した。海軍の関係者は「乗組員の安全などを確保するため直ちに運転を中断し、えい航措置を取った」と説明した。海軍から連絡を受けたメーカーの現代重工業がえい航用のタグボートを緊急派遣した。問題の潜水艦はタグボートに引かれて23日未明に近くの基地に戻り、現在点検中だ。韓国軍の潜水艦が作戦や整備などの任務中に故障を起こし、民間のタグボートにえい航されるのは異例だ。ある韓国軍関係者は「民間のタグボートが使用されたのはメーカーのアフターサービスだ」と説明した。