今月14日に北朝鮮で行われた軍事パレードの際、北朝鮮軍の一部兵士らが韓国軍の新型戦闘服と同一模様の戦闘服を着用していたことが24日までに分かった。ある韓国軍筋は「北朝鮮が公開した軍事パレードの写真を詳しく分析したところ、韓国軍の新型戦闘服に使用されているデジタル・ピクセル(画素)と同一の戦闘服を北朝鮮軍が使用していた」と明らかにした。実際に軍事パレードを終えて平壌市民たちと手を取り合っていた北朝鮮軍兵士たちの戦闘服を見ると、韓国軍の戦闘服に描かれたデジタル・ピクセルと同一の部分が10カ所以上見つかったという。ただし色は韓国軍が使用する緑系統ではなく、砂漠での作戦などに適合した黄土色系統だった。
韓国軍の新型デジタル・ピクセル迷彩模様の戦闘服は2005年に開発が始まり、2010年代の初めから前方の部隊で本格的に使用するようになった。当時は旧型のまだら模様の戦闘服が大量に違法流通しており、その影響で韓国軍の作戦に支障が出るとの懸念が指摘されていた。この点も戦闘服が改良された理由だった。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「韓国軍と同一の色とピクセルで戦闘服を製造する技術を北朝鮮が入手したようだ」とした上で「対浸透作戦などに使われた場合、韓国軍の作戦が大きく混乱しないか心配だ」と述べた。韓国軍の内外からは、北朝鮮が戦闘服の製造に関する元の資料を入手したか、韓国国内で違法に流通している私製の戦闘服を中国などから持ち込んだ可能性などが指摘されている。