「スポーツは(政治や外交など)韓日関係を乗り越えなければなりません。全ての選手たちが安全に大会に参加できるよう、力を尽くして協力することがフェアプレイの精神だと考えます」
大韓卓球協会会長を務める元卓球のスター選手で、国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員を務める柳承敏(ユ・スンミン)氏が、来年東京で韓日関係改善を呼び掛けるメッセンジャーになる。韓日議員連盟の招待を受け、来月13日に日本の衆議院議員会館で開催される「東京オリンピック成功のための韓日合同セミナー」に参加し、両国の協力と関係改善などについて発表を行うことになったのだ。議員連盟が東京オリンピック支援特別委員会を立ち上げてから最初に開催される両国の合同イベントだ。柳氏は「2週間ほど前に打診された。IOC委員として、スポーツ人として当然オリンピックの成功を支援すべきと考えて受諾した。今は発表する内容について考えている」とコメントした。
柳氏は2004年のアテネ・オリンピック卓球男子シングルスで、中国の王皓との激戦の末に金メダルを獲得した名選手だ。2016年に韓国人として2人目となるIOC選手委員に選ばれ、昨年は大韓卓球協会会長にも就任した。