【萬物相】民主ごろつき、正義屋さん、民族主義業者

【萬物相】民主ごろつき、正義屋さん、民族主義業者

 「永遠の在野勢力」張琪杓(チャン・ギピョ)氏は民主化運動を1987年以前、以後で区別すべきだと主張する。87年以前の世代は粉砕、めった打ちが基本だったが、それ以降は民主化を独占し、正義の闘士であるように振る舞うというのだ。「後者が文在寅(ムン・ジェイン)政権の中核だ」とも語った。586運動勢力(50代で1980年代の民主化運動に関わった1960年代生まれの人)にはAコースとBコースがあるという。Aコースは学生会長を経て、政界に進出した場合だ。李仁栄(イ・インヨン)統一部長官、任鍾晳(イム・ジョンソク)元大統領秘書室などがいる。Bコースは市民団体を経て政界に進出する場合だ。金起式(キム・ギシク)元国会議員、尹美香(ユン・ミヒャン)議員らがいる。

 586運動勢力に向かっては、汗を流してカネを稼いだことがない人々だとする批判がついて回った。ある野党関係者が「左派はまともにカネを稼いだことがあるのか」と批判すると、586の代表は「世の中が急速に進化しているのにまだ右か左かなんて言っているのか」とおかしな受け答えをしたこともある。別の586勢力は「自分たちは恵まれているというが、まだ実質的な権力を握ったことはない」と答えた。汗を流さない連中を「不汗党」と呼ぶ。無頼の輩、「波落戸」も似た意味だ。やることがなくて乱暴を働き、他人を苦しめる人たちだ。

 「私はパリのタクシー運転手」の著者、洪世和(ホン・セファ)氏が586勢力に対し、「まともに勉強をしたこともなく、カネを稼ぐのがどれほど難しいことかを知らない民主のごろつきだ」と評した。フランス亡命歴がある進歩勢力の目にも586勢力は民主主義を売り渡して生きるごろつきにすぎない。そうではないか。民主化運動をしたという彼らが政権を握り、民主主義がむしろ後退した。民主国家の中に野党が反対する選挙法を強制的に改正する国はない。高位公職者犯罪捜査処(公捜処)法のように国の根本となる法律を思い通りに可決させた。大統領の友人を当選させようと青瓦台と警察が選挙工作に及んだ。

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