チョ・グク前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム被告(東洋大教授)に23日下された一審判決には、チョ前長官との共謀が3点で言及されている。まず、2009年にソウル大公益人権法センターのインターン証明書に関する部分。ソウル中央地裁はチョ前長官による偽造まで認定した。これは同地裁で審理が進んでいるチョ前長官の公判にも大きな影響を与えるとみられる。チョ前長官は同日、フェイスブックに「チョン教授の判決、あまりに衝撃」と書き込んだ。
ソウル中央地裁は「被告は娘がインターン活動をしていないにもかかわらず、チョ前長官と共に虚偽内容の確認書の発行を受け、ソウル大医学専門大学院の入試に提出した」と指摘。「チョ前長官がセンター長である韓寅燮(ハン・インソプ)氏の許可なく、それを偽造した」と断定した。
チョ前長官は現在、柳在洙(ユ・ジェス)元釜山市経済副市長に対する監察もみ消し、子女の入試不正などの罪でソウル中央地裁に起訴されている。入試不正容疑には、崔康旭(チェ・ガンウク)開かれたウリ党代表の弁護士事務所名義によるインターン確認書偽造とともに、ソウル大公益人権法センターのインターン証明書を偽造した公文書偽造の罪が含まれている。チョン被告の裁判でチョ前長官による偽造容疑が認められたことで、チョ前長官がその部分について無罪を主張しても、認められる可能性は非常に低くなった。公文書偽造は法定刑が懲役5年以下だ。ソウル中央地裁はソウル大医学専門大学院の入試に提出された釜山市のホテルのインターン証明書に虚偽作成部分がある点についても、チョン被告とチョ前長官の共謀があったと認定した。