出生率低下や平均寿命延長などに伴う高齢化傾向の中、韓国の製造業の人材構造も急速に高齢化していることが分かった。特に「世界で最も年を取っている国」と言われる日本よりも製造業の高齢化が速く進んでおり、「韓国経済の成長潜在力は急速に低下するかもしれない」と懸念の声が上がっている。
■高齢者人口の割合が世界1位の日本、2050年には韓国が抜く!?
韓国経済研究院が最近20年間(1999-2019年)の「韓国と日本の製造業高齢化推移」を比較した結果、韓国の製造業労働者の平均年齢が1999年の35.5歳から2019年に42.1歳と6.6歳上がったのに対し、日本は40.4歳から42.7歳と2.3歳上昇したとのことだ。韓国の製造業労働者の方が日本よりも増加幅基準で2.9倍も速く高齢化しているというのだ。1999年に韓国の製造業労働者は日本よりも4.9歳若かったが、2019年には差が0.6歳に縮まった。同研究院は、この20年間余りと同じペースで行けば、2022年からは韓国の製造業労働者の方が日本よりも高齢化すると予想している。
同研究院のチュ・グァンホ経済政策室長は「人材の高付加価値化と成果・職務中心による賃金体系改編、労働市場の柔軟化が支えにならなければならない」と語った。