【社説】青瓦台民情首席秘書官室が不正の巣窟である国

 大統領の30年来の友人を蔚山市長に当選させるため、選挙工作を総指揮したのが青瓦台民情首席秘書官室だ。民情秘書官が野党候補の不正に関する情報を警察に流し、捜査を指揮し、捜査状況について随時報告を受けた。大統領を兄と呼んだという柳在洙(ユ・ジェス)氏は金融委員会に在職中、企業から数千万ウォンの賄賂を受け取ったが栄転した。民情秘書官は「味方なので面倒を見なければならない」と言い、民情首席秘書官は監察の中断を指示した。マフィア映画にでも出てくるような場面だ。大統領選の世論を操作したドルイドキングの一党が公職への起用を求めて人物を推薦すると、民情秘書官が面接を行った。彼らの口を塞ごうとしたのだ。民情首席秘書官は息子の入試不正に加担した弁護士を民情首席秘書官室公職紀綱秘書官に抜てきし、その秘書官は自分を捜査している検事の人事検証を行った。民情首席秘書官室ではなく、不正を犯して隠蔽する不正の巣窟だった。

 青瓦台首席秘書官などの不正を常時監察する機関である特別監察官でもあったならば、民情首席秘書官室をけん制できただろうが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は任期4年目になるまで任命すらしていない。明らかに違法でももみ消している。自分たちの不正が露見するのが怖いのだ。その間にも青瓦台は民情首席秘書官室が先頭に立ち、不法と不正の温床になった。文大統領は既に露見した民情首席秘書官室の問題には一切言及せず、「ファンド疑惑を速やかに解消するため、青瓦台は検察の積極的に協力するように」「検察の捜査に何も聖域はない」と述べた。検察の掌握は完了しており、今回のファンド事件も他の事件のように覆い隠してもみ消せると考えているのだろうか。

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