尹美香(ユン・ミヒャン)議員をはじめとする与党の国会議員たちが、ドイツの首都ベルリン市ミッテ区に設置された「平和の少女像」を撤去しないよう求める「自撮りリレー」を始めた。
しかし当初、少女像の撤去決定の背景に、尹議員が代表を務めていた「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の会計不正問題があるとの外信報道があったことから、インターネット上では否定的な評価も出ている。「自国民が北朝鮮に殺害されるときは何もしなかったのに、反日に関する問題にばかり固執する」との指摘も出ている。
与党「共に民主党」のコ・ミンジョン、朴柱民(パク・チュミン)、柳基洪(ユ・ギホン)、陳声準(チン・ソンジュン)の各議員は11日から、自身のフェイスブックに「ベルリンの少女像撤去に反対する」というドイツ語のプラカードを持って自撮りした写真を相次いで投稿している。プラカードには「ベルリンよ、勇敢になれ! 平和の像はとどまらなければならない。ベルリンの平和の少女像を守れ、私たちはベルリンの平和の少女像撤去に反対します。私はベルリンの平和の少女像撤去に反対します」と書かれている。議員たちは自分の写真と共に、少女像撤去を阻止してほしいという青瓦台(韓国大統領府)国民請願の掲示物、ドイツの請願サイトのアドレス、「#少女像撤去反対」というハッシュタグ(検索しやすくするために#を付けて投稿に付与する単語)も一緒に投稿した。
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インターネットでのリレーのほかに、議員レベルでの外交的な動きも起こっている。共に民主党の尹美香、尹準炳(ユン・ジュンビョン)、イ・ギュミン、李寿珍(イ・スジン)の各議員は13日午前、在韓ドイツ大使館を訪れ、与野党の国会議員113人による連名の書簡をドイツ代表部に手渡した。李寿珍議員は、同僚議員らと一緒にドイツ大使館前で撮影した写真をフェイスブックに投稿し「ドイツ・ベルリンの平和の少女像はドイツ市民の保護の中で守られなければならない」と書き込んだ。
しかしこれには否定的な評価が多かった。このニュースを伝えたインターネット上の記事には「日本が今回の少女像撤去をドイツに要請する際、尹美香の横領の事実を持ち出してドイツを説得したが、尹美香が抗議するとはどういうこと…はぁ…」「お前たち(議員たち)のせいで純粋性まで色あせる」「この人間どもは恥というのを知らないのか。少女像と(慰安婦犠牲者の)おばあさんたちをダシにして詐欺を働いたのなら自粛しろ」「少女像守護-->尹美香守護-->民主党守護」「尹美香、マジか(笑)」などのコメントが相次いだ。
先月、韓国の公務員が西海(黄海)海上で北朝鮮軍に殺害され遺体を焼かれたとき、与党が何ら反応を示さなかったことに関連し「やるべきことはやらないくせに」「日本の問題には爪の先ほども後に引かないのに、北朝鮮に対してはペコペコし、貢ぎ物をささげるこの政権」などと書き込む人もいた。
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