韓国が10日(現地時間)、フランス・パリで開催された第8回国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護締約当事国総会(8-10日)で、2020年から2024年までの任期で同無形文化遺産政府間委員会構成国(無形文化遺産委員国)に当選した。
韓国外交部は11日、「今回の選挙で、韓国はインドと接戦を繰り広げた。最終的に80カ国という多数の支持を得た韓国が構成国に選出された」と明らかにした。締約当事国が合計178カ国だとして、このうち146カ国が今回投票した。
韓国の今回の委員国当選は、2008年に初めて2008年から2012年までの任期で無形文化遺産委員国に選出されて以来、3回目だ。無形文化遺産保護のための信託基金事業など、これまで韓国が示してきた無形文化遺産保護のための努力や、ユネスコ無形文化遺産保護条約履行に対する意志がユネスコ内で認められたものと評価されている。
韓国は2008-2012年、2014-2018年(2017年議長受任)、2020-2024年の任期で無形文化遺産委員国を受任した。
ユネスコ無形文化遺産政府間委員会は、ユネスコ無形文化遺産リスト登録の可否などを最終決定する政府間委員会だ。韓国外交部は「今回の委員国進出で、韓国は無形文化遺産登録決定や無形文化遺産保護に関する国際協力など主要協議と決定に主導的に参加できるものと期待される」と述べた。
韓国は2020年に「燃灯会」(国家無形文化財第122号)、2022年に「韓国の仮面劇(国家無形文化財13件など)」、2024年に「醬(ジャン)作り」(国家無形文化財第137号)のユネスコ無形文化遺産登録を推進する予定だ。
韓国では合計20件のユネスコ無形文化遺産が登録されている。登録されたのは以下の通りだ。宗廟祭礼楽(2001年)、パンソリ(2003年)、江陵端午祭(2005年)、カンガンスルレ、男寺党ノリ、霊山斎、済州チルモリ堂燃灯グッ、処容舞(2009年)、歌曲、大木匠、鷹狩り(2010年)、テッキョン、綱渡り、韓山カラムシ(2011年)、アリラン(2012年)、キムチ文化(2013年)、農楽(2014年)、綱引き(2015年)、済州海女文化(2016年)、シルム(南北共同、2018年)。