文大統領の姻戚、2010年にグリーンベルト用地取得

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の姻戚K氏が2010年、京畿道城南市始興洞のグリーンベルト(開発制限区域)の土地を追加購入していたことが26日まで分かった。住宅開発関連の好材料で30億ウォン(約2億6800万円)以上の差益を得た疑惑が指摘されている城南市高登洞のグリーンベルトの土地とは異なる場所だ。盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長は前日、国会運営委員会、K氏は高登洞の土地に関連し、韓国土地住宅公社(LH)から供与された収用代替用地以外には、2010年以降に購入した不動産はないと説明していた。野党はK氏の土地追加購入が事実と確認されたことから、盧室長が事実と異なる発言を行ったのではないかとする疑惑を指摘した。

 未来統合党の郭尚道(クァク・サンド)議員によると、K氏は2010年8月、グリーンベルト内にある城南市始興洞96-1番地の土地(面積2524平方メートル)を12億5500万ウォンで購入した。自身が高登洞に保有するグリーンベルト内の土地(面積7011平方メートル)がポグムジャリ住宅(格安公共住宅)地区に決まってから3カ月後のことだった。K氏が保有する始興洞の土地には造園資材や苗木などを販売する業者が存在するが、代表はK氏ではない。農地代理耕作は農地法上の条件が複雑だ。野党からは「K氏が代理耕作者を指定していなければ、農地法に違反する可能性がある」との指摘が出ている。

■腐敗認識指数1位はデンマーク&NZ、韓国は39位、日本は?

 K氏が事実上グリーンベルトの土地投資を専門とし、差益を狙っていたのではないかとする疑惑も指摘されている。2010年当時、K氏が購入した始興洞の土地の公示地価は1平方メートル当たり35万ウォンだったが、今年は55万ウォンに上昇した。この上昇率を実勢価格に反映すると、10年にK氏が12億5500万ウォンで購入した土地の価格は現在は19億ウォン前後と推定される。10年間に価値が7億ウォン余り上昇した可能性が高いことになる。郭議員は「K氏が実際に造園業に従事しているかどうかも不確実だ」と述べた。

 一方、K氏は城南市高登洞574-11番地の土地(面積258平方メートル、登記上の取得価格8億4000万ウォン)も保有している。この土地はK氏がLHから代替用地として受け取ったと推定される。地下1階、地上4階の飲食店や住宅が入った建物が存在しており、いずれもK氏夫妻の所有だ。

◆「国別腐敗認識指数」1位はデンマーク&NZ、韓国39位、日本は?

キム・ジョンファン記者
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