会社員のキムさん(31)は最近、検索エンジン「グーグル」で「フェイスブック」という単語を検索したところ、不可解な検索結果が出ることに気づいた。検索語入力欄に「フェイスブック」と入力するたびに、一番上に文在寅(ムン・ジェイン)大統領のフェイスブックページが表示されるのだ。
キムさんは「これまで文大統領を検索したことも文大統領のフェイスブックページを閲覧したこともなく、文大統領のフェイスブックが国内の購読者数1位というわけでもないはずなのに、理解できない」と話した。
グーグルで「フェイスブック」と検索すると、文在寅大統領のフェイスブックページが、「ツイッター」と検索すると、チョ・グク前法務部長官のツイッターアカウントが検索結果の最上位にそれぞれ表示される。二人はフェイスブックでもツイッターでも購読者数(フォロワー数)や影響力ランキングなどで再上位圏にはいない。これらの事象についてグーグルに質問したところ、グーグル側は「人為的に介入しているわけではない」との立場を明らかにした。
本紙が今年6月末から8月初めにかけて、年齢・職業など属性が異なる50人に依頼し、グーグルで「フェイスブック」という単語を検索してもらったところ、パソコンやスマートフォンなどデバイスに関係なく全員が「一番上に『フェイスブック公式ページ』が表示され、その次が『文大統領のページ』」と答えた。
「ツイッター」と検索すると、ツイッターの公式ページ、チョ前法相のツイッターアカウントの順に表示された。過去の検索履歴が影響していることを考え、インターネットの使用履歴を全て削除し、グーグルアカウントからログアウトして再ログインした上で再び検索したが、結果は同じだった。