破墓法を推進する韓国与党、ペク・ソンヨプ将軍墓碑に「親日派の鬼神のせいで愛国先烈が安らかに眠れない」 

 韓国与党・共に民主党の「歴史と正義特別委員会」で委員長を務める姜昌一(カン・チャンイル)元議員は13日、親日派に分類された人物の墓を国立墓地から移葬するいわゆる「親日派破墓法」について「わが民族には鬼神信仰がある」とした上で「国立墓地に恩讐(おんしゅう)がいるのに、有功者、愛国先烈志士たちがあの世に行って安らかにいられるのか」と主張した。姜元議員はこの日、宋永吉(ソン・ヨンギル)議員ら共に民主党の11人の議員が国会で共同主催した「賞勲法・国立墓地法改正のための公聴会」においてこのように述べた。「親日派鬼神のせいで愛国志士たちが安らかに眠れない」という趣旨の主張を行ったのだ。姜元議員は民主党所属としてこれまで4回連続で当選したが、先日の第21代総選挙には出馬しなかった。

 姜元議員は「(親日派鬼神が)銅雀墓地、大田墓地にうろついているではないか」「皆さんが亡くなってから、恩讐がすぐ隣で鬼神になって漂っていれば、その場にいられるだろうか」とも指摘した。さらに「金大中(キム・デジュン)元大統領は民主活動家だが、5・16軍事クーデターの主犯たちが一緒にいる」「生きている人もこれは容認できないはずだが、死んだ人はさらに容認できないだろう」とも述べた。姜元議員は「社会で激しい葛藤を誘発するだろうが、憲法を守るためには必然的だ」「正義のために必ず(法改正を)経なければならない」とも訴えた。宋議員は「賞勲法、国立墓地法を改正することは、国らしい国を築く過程だ」「保守や進歩の問題ではない、大韓民国の精神的価値を再確立する問題だ」と主張した。

 民主党からは最近、親日とされる人物の国立墓地への埋葬を禁止し、すでに埋葬されている場合は破墓できるようにする法案を本格的に推進している。民主党内からは権七勝(クォン・チルスン)議員、金弘傑(キム・ホンゴル)議員らが「破墓法」をそれぞれ代表として提出した。これに対して野党勢力からは「大韓民国の歴史の特殊性、功過などをしっかりと検討もせず、与党勢力の好みに合わせて破墓するという独断的な発想だ」との指摘が出ている。

チェ・ヨンジン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲公聴会場に墓碑の模型まで…13日に与党・共に民主党議員らによって国会で開催された「賞勲法・国立墓地法改正に向けた国会公聴会」に故ペク・ソンヨプ将軍らの墓碑の模型が展示された。/李徳熏(イ・ドクフン)記者

right

あわせて読みたい