「国民所得は不労所得、お前は汗を流したのか!」「懲罰的税金は払わない。狂った税金はやめろ!」
25日午後7時、ソウル市中区茶洞の預金保険公社前に集まった市民約1500人(警察推定)はそうしたスローガンを叫んだ後、司会役の合図に合わせ、一斉に靴を空に投げ上げ、数百個の靴が地面に降り注いだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権の不動産政策に反対する4大オンラインカフェが主導した「遡及適用を乱発する不動産規制政策反対、全国民租税抵抗運動ろうそく大会」での光景だ。18日の初回(警察推定700人参加)に比べ、参加者が倍増した。主催者側は「前回には1000人、今回は5000人が集まった」と主張した。
政府の不動産政策に怒る民心がオンライン、オフラインを通じて連日広がっている。
今回の集会で司会役が集会参加者10人をステージに招いた。ステージ上には「文在寅の席」と書かれた椅子が置かれていた。司会役は「大統領がここを訪ね、直接世論を考えてくれたらという思いで『文在寅の椅子』を置いた」と説明した。ステージに上がった10人が椅子に向かって靴を投げ、「文在寅の席」と書かれた紙はすぐに破れた。
参加者らは日暮れごろからろうそくに火をともし、政府の不動産政策と増税に抗議した。市民が相次いで演壇に立ち、政府糾弾演説を行った。そのたびに「文在寅出てこい」というスローガンが何度も響いた。