晩さん会にはユミ夫人も同席していた。ホーガン州知事は「トランプ大統領が母国に侮辱の言葉を浴びせる中、妻はそこに座っていた。私は、妻が傷ついて気分を害していることが分かった。私は妻が出ていきたいと思っていたのを知っている。だが、妻は礼儀正しく、静かに座っていた」と語った。
ホーガン州知事は今年4月、韓国から50万回分の検査が可能な新型コロナウイルス検査ツールが空輸された経緯を、この寄稿文に詳細に記した。それと共に、新型コロナウイルス感染拡大の初期に、マサチューセッツ州が購入した医療用マスク「N95マスク」300万個をトランプ政権が押収したことに言及、メリーランド州防衛軍はこの検査ツールを安全な場所に保管しなければならなくなったと語った。
共和党所属のホーガン州知事はこの寄稿文で、トランプ大統領の新型コロナウイルス対応を厳しく非難した。トランプ大統領は今年1月、新型コロナウイルスを「完全に統制している」と言ったが、実際にはトランプ政権は検査ツールさえまともに用意できずにいたという。この寄稿文のタイトルも「一人で戦う(fighting alone)」と付け、トランプ大統領の新型コロナウイルス対応における無能ぶりをしっ責した。
ホーガン州知事は共和党の大統領選挙戦に参加するものと予想されていたが、昨年6月のワシントン・ポストとのインタビューで不出馬を宣言した。共和党所属のホーガン州知事がこの寄稿文でトランプ大統領を辛らつに批判したのは、次期大統領選挙を念頭に置いたものである可能性もある。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、トランプが再選されるかどうかに関係なく、ホーガン州知事は2024年の共和党大統領選挙予備選挙出馬を模索している、と報道した。
ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員