大韓民国在郷軍人会(郷軍)は27日、6・25戦争の英雄であるペク・ソンヨプ予備役大将の死後の国立墓地への埋葬を巡る議論が続いていることについて「韓国軍設立の元老たちを親日派として非難するのは、大韓民国国軍を否定すること」との立場を表明した。
郷軍はこの日声明を発表し、その中で「ペク将軍は韓国軍設立メンバーで、6・25戦争当時最悪の戦闘として知られる洛東江防御戦『多富洞の戦い』を勝利に導いた主役でもあり、仁川上陸作戦成功後は平壌奪還作戦を成功させた国の内外でも認められる戦争英雄だ」とした上で上記の考えを示した。
郷軍は「日帝の強圧的な体制下において、やむなく日本軍に入隊したという理由だけで『親日派』『反民族主義者』とレッテルを貼るのは行き過ぎた評価であり、事実の歪曲(わいきょく)だ」「解放後、韓国軍設立に参加し、金日成(キム・イルソン)の違法な南侵から始まった6・25戦争では命をささげ、国を守り抜き共産化を防いだ戦争英雄の名誉を踏みにじる反民族的行為だ」と主張した。
その一方で「一部の政治家による歴史歪曲と護国英雄たちの名誉を傷つける反歴史的行為が続く場合、1000万人郷軍は先頭に立って積極的に反対運動を推進するだろう」との考えも示した。
これに先立ち13日、国家報勲処の職員らがペク・ソンヨプ予備役大将を訪ね「国立墓地が改装されれば、ペク将軍が顕忠院に埋葬された後に再び移葬することにならないか心配している」という趣旨の発言を行ったことが分かり問題になっている。
報勲処は「ペク将軍は現行法上、国立墓地の埋葬対象だが、ソウル顕忠院は埋葬地の整備が全て終わったため、大田顕忠院に埋葬されるかもしれない」とした上で「『移されるかもしれない』という発言は担当職員が行ったのではなく、最近になって一部の団体が推進している国立墓地法改正を巡る現状をペク将軍と共有したものだ」と説明した。