昨年6月から国民を対象に募金「1200万ウォンで直接用地購入」
現地団体「最初から建設断る…戦争被害者のため私たちが買った土地」
慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は昨年6月からアフリカのウガンダに「金福童(キム・ボクトン)センター」を建てるとして、韓国国民を対象に募金を開始した。ウガンダ内戦中に性的暴行被害を受けた女性たちに、慰安婦被害者・金福童さん=2019年1月死去=の希望を伝えるという趣旨だった。ホームページにはこの事業の現地主管団体として「ゴールデン・ウーマン・ビジョン・ウガンダ」(Golden Women Vision in Uganda=GWVU)と同団体のアチャン・シルビア代表の名前が書かれていた。「現地に確保した用地」だとして土地の写真や建物の設計図面もホームページに掲載、合計約2億ウォン(約1760万円)かかるとしていた。昨年末までで、韓国国内の100以上の団体や個人が4300万ウォン(約380万円)を正義連に寄付した。
ところが、ウガンダ側の話は違う。GWVUのシルビア代表は18日、本紙の電子メール・インタビューで、「『金福童センター』建設を推進したことはない」「昨年の半ばごろ、正義連から『金福童センター』を建てようと提案されたが、当初から拒否の意向をはっきりと伝えた」と語った。正義連の写真にある用地はGWVUがウガンダ内戦で被害を受けた女性のシェルター(shelter)を作るために購入したものだという。シルビア代表は「土地を購入した時、世界のさまざまな団体からの寄付金を受け取った。正義連にも所定の寄付金を要請したが、『内戦生存者のシェルター』を建てるためのものであって、『金福童センター』を建てるためのものではなかった」と説明、「正義連は金を集める道具として私を利用したようだ。むかむかする(disgusted)」と言った。