選挙調査基準4事項に違反…過去も野党に不利な結果が論争に
未来統合党「常に政権の好みに合う結果」
リアルメーター「裁判所に訴訟起こす」
世論調査機関リアルメーターのクォン・スンジョン元調査分析本部長は、韓国与党寄りの人々が動画サイト「ユーチューブ」上で行っているインターネット放送などにたびたび出演し、チョ・グク元法相を擁護してきた。崔敏姫(チェ・ミンヒ)元「共に民主党」議員は先月10日、ユーチューブの放送「キム・オジュンのダースベイダー」で、「白書の序文はキム・ミンウン氏が、総論はチョン・ウヨン氏が、(昨年)8月19日から10月14日のチョ・グク問題までの世論の推移で見た韓国社会における議題の状況はクォン・スンジョン氏が(書くことになった)」と発言した。クォン元本部長の釈明とは異なり、「チョ・グク白書」制作陣は既に、クォン元本部長が執筆する部分の内容や題目まで決めていたのだ。
世論調査を担当するクォン元本部長が「チョ・グク白書」に名を連ねたという事実は、「世論調査の中立性」にとって致命的な問題になりかねない、というのが韓国政界の指摘だ。しかもリアルメーターは、過去にも野党に不利になる世論調査結果で野党およびメディアから批判された。21日に中央世論調査審議委員会(世審委)が、調査の「信頼性と客観性」を理由としてリアルメーターに課徴金の処分を下したのも、政治偏向的な前歴と無関係ではない、という解釈もある。