韓国、ブルームバーグ・イノベーション指数で2位に後退

 韓国政府が経済政策の成果の一つとして掲げてきた「ブルームバーグ・イノベーション指数」の順位で、韓国は7年ぶりに1位から2位に後退した。同指数は米ブルームバーグ通信が毎年発表してきたイノベーション成長評価指数だ。今年の1位はドイツだった。

 ブルームバーグが18日発表した「2020年イノベーション指数」によると、韓国は88.16点となり、対象60カ国で2位に入った。同指数は生産性、研究開発の集中度、製造業の付加価値、先端技術の集中度など7種類の指標を基準に順位を決める。

 今年韓国は生産性分野で昨年(18位)より11段階後退し、29位にとどまった。製造業の付加価値(2位→3位)、教育の効率性(7位→16位)も昨年より順位が低下した。研究開発の集中度(2位)と先端技術の集中度(4位)は前年並み、研究の集中度(7位→5位)、特許活動(20位→11位)は順位が上昇した。ブルームバーグは「韓国の順位後退がすぐに韓国のイノベーションの没落を示すものではない」と指摘した。

 1位だったドイツは先端技術の集中度(3位)、特許活動(3位)が高い評価を受けた。INGのチーフエコノミスト、カルスデン・ブルジェスキー氏はブルームバーグに対し、「製造業分野は競争が激しい分野であり、イノベーションの源泉だ。ドイツはこの分野で強みがある」と評価した。3-5位はシンガポール、スイス、スウェーデンの順だった。米国は9位、日本は12位、中国は15位だった。

 ブルームバーグ・イノベーション指数は政府がこれまでイノベーション成長の成果として誇ってきた指数だ。青瓦台のユン・ジョンウォン元経済首席秘書官は青瓦台のライブ放送に出演し、「ブルームバーグのイノベーション指数で韓国が数年連続でトップだったと聞いた」と語っている。青瓦台も昨年1月に公式ツイッターとフェイスブックを通じ、同指数で韓国が6年連続で1位になったと広報した経緯がある。

ユ・ジハン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい