推進システム異常で9カ月にわたり修理中だった新型フリゲート艦「大邱」(2800トン、写真)が、修理完了からわずか1カ月で再び欠陥が見つかり、動きを止めた。3400億ウォン(現在のレートで約320億円)を投じて建造した大邱は今年1月、戦力化してからわずか5カ月で故障が見つかり、作戦に投入できなくなった。韓国軍の最新型艦艇すら、相次ぐ故障できちんと機能せずにいるのだ。防衛産業不正で大変な目に遭ってきた韓国軍内外では、兵器の管理システムが依然として改善されていないという懸念の声が強まりつつある。
韓国軍関係者は19日、「先月初めに東海で作戦に投入されていた大邱で、推進系統の振動現象が見つかった」として「母港に帰還した後、異常現象の正確な原因を探している」と語った。新型フリゲートの1番艦に当たる大邱は、韓国海軍の戦闘艦としては初めて推進電動機(電気モーター)とガス・タービン・エンジンを組み合わせた「ハイブリッド推進システム」を採用し、注目を集めた。従来のガス・タービン・エンジンに加えて推進電動機を使用することにより、敵に聞かれる騒音を小さくできる、ということだった。だが運用の過程で問題点が次々と発見され、推進システムの欠陥により、昨年8月の戦力化以降の16カ月間でわずか6カ月しか作戦に投入されていない。
韓国軍は、最初に故障が見つかった当時、推進システムの欠陥の原因を「ユーザー運用の不適合」としていた。大邱が鎮海港に停泊する過程で、水深の浅さを考慮しなかったため、スクリューが海底に接触して推進システムに異常が生じたというのだ。当時の艦長は、大邱が試験運用を始めた2017年以降、電気モーターとガスタービンがそれぞれ10回も故障したと報告したが、こうした意見は反映されなかった。