日本の輸出規制措置によって国内で日本製品不買運動が起きるなど、両国間の葛藤が激化する中、サッカーの東アジアE-1選手権最終戦(第3戦)の韓日戦では、韓国と日本の応援団が掲げたプラカードにも注目が集まった。
日本の応援団は、ステージ4のすい臓がんとの診断を受けて闘病中の柳想鉄(ユ・サンチョル)仁川ユナイテッド監督の快復を願う横断幕を掲げて注目を浴びた。一方で韓国の応援団の客席では、反日集会で使われる「NOジャパン」のカードが見られた。
ベント監督率いる韓国代表は18日、最終第3戦の日本戦で黄仁範(ファン・インボム)=バンクーバー=のゴールにより1-0で勝利した。韓国は2年ごとに開催される同大会で、香港(2-0)、中国(1-0)、日本を全て破り、3戦全勝で5回目の優勝を果たした。
韓日戦ということで試合自体への関心も高かったが、応援団の掲げたプラカードにも注目が集まった。日本の応援団は「武蔵」「仲川輝人」「Go!」などの横断幕を掲げると共に、ハングルで「“できる”ユ・サンチョル兄貴!!」と書かれた大型の横断幕も掲げた。
韓日関係の悪化により日本国内でも反感感情が広まっているが、がん闘病の事実を公表した柳監督の快復を祈るメッセージを掲げたのだ。
柳監督は1999年から2001年まで日本のJリーグ横浜マリノスでプレーし、01-02年には柏レイソルで選手生活を送った。柳監督は日本のリーグで選手として活躍し、日本のファンから愛された。
一方、韓国の応援席の観客は「NOジャパン」のカードを掲げた。これは中継のカメラにも捉えられた。「NOジャパン」カードには「(日本に)行きません。(日本製品は)買いません」との文言が書かれていた。