米国が外国と結んだ最高レベルの情報同盟
中国を意識した新たな情報同盟を提案
米国連邦議会下院情報委は中国をけん制するため、韓国・日本・インドと情報を共有する水準を、米国が諜報(ちょうほう)同盟を結んでいる「ファイブ・アイズ」(米・英・加・豪・ニュージーランド)の水準まで引き上げる案をドナルド・トランプ政権に提案した。ファイブ・アイズとは、第2次大戦後の冷戦時代にソ連や東欧圏をけん制しようと、米国が外国と結んだ最高レベルの情報同盟だ。中国を意識した新たな情報同盟である「フォー・アイズ」(韓・米・日・印)を作ることもあり得る、という意味だとみられる。
米国連邦議会下院のアダム・シフ情報委員長(民主党)は今月12日(現地時間)、下院情報委の報告書を通して「『インド・太平洋地域の平和と法による支配の維持』のため、韓・日・印の3カ国と情報を共有するレベルを、ファイブ・アイズの水準にまで引き上げよう」と提案したという。14日に「ザ・ヒンドゥー」や「ザ・プリント」などインド・メディアが伝えた。下院情報委の報告書は、ファイブ・アイズとは引き続き関係が改善しているのに他のパートナーとは情報協力が振るわない点を取り上げ「わが委員会は韓国、インド、日本と情報を共有する政策と、これを強化する機会があるかどうかに関心がある」と記した。