日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は1日、公式ホームページに「ツアー史上初の偉業 申ジエがけん引した新時代」という見出しの記事を掲載した。申智愛(シン・ジエ、31)の今季の年間平均ストロークが69.9399と、ツアー史上初めて70の壁を破ったというものだった。
この日、宮崎カントリークラブ(6535ヤード・パー72)で終わった今季最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」(賞金総額1億2000万円)で、申智愛は痛めた右手首に包帯を巻いて出場、通算4アンダー・284で7位タイに順位を上げたが、目標だった韓米日の賞金女王は翌年の課題に先送りされた。鈴木愛(1億6018万円)、渋野日向子(1億5261万円)=以上、日本=に次ぎ、賞金ランキング3位(1億4227万円)にとどまった。
しかし、申智愛は、年間平均ストローク1位の座を守り、初めて60台という記録を立てた。申智愛自身は「信じられない。米国から日本にツアーの拠点を移して以降、毎年コースが難しくなっている。技術面での向上よりも、試合運びが巧みになったというのが、ストローク数が下がった要因」と分析した。「いつも自分のためにゴルフをしてきたが、今年は後輩たちとたくさん会い、これまで私が学んできたことを伝えたいという気持ちが大きくなった。選手の皆さん、私の記録を新たな目標にして挑戦してください」と語った。
リコーカップ優勝はペ・ソンウ(25、11アンダー)で賞金3000万円を獲得した。2位の渋野と古江彩佳=日本=に4打差をつけての勝利だった。日本ツアーに今季進出したペ・ソンウは2勝目を挙げ、賞金ランキング4位(1億2755万円)になった。韓国陣選手たちは今季JLPGAツアーで合計9勝を挙げた。