「激しい爽やかで爽快」…直訳すれば、いかにもおかしい韓国語。
ベトナム・ホーチミン市の代表的な高層ビル「ランドマーク81」にある「ミニゴム・サムム」という名前の店舗に入ると、意味不明の韓国語が書かれたシャンプー、歯ブラシなどが目に付いた。看板にはハングルで「サムム」というブランド名が書かれているのだが、商品に書かれた韓国語はめちゃくちゃだ。従業員に「この商品はどこの国で生産したものか」と尋ねると、「知らない」と言いつつ、「ハングルが書かれているじゃないですか」という答えが返ってきた。
ベトナムの生活用品、インテリア雑貨売り場では、韓国人が首をかしげる文章が書かれた商品を簡単に発見できる。「多く香り香水」「自分にちょっと楽しい」などという具合にいかにも翻訳機を使ったようなおかしな表現の韓国語が多い。マッサージ用具に「マッサージ頭ブラシ」と書かれていたりと、説明がおかしいものもあふれている。
MUMUSO、ムグンセンファル、MINIGOM、サムムなどベトナムのショッピングモールに出店している生活用品・インテリア雑貨店はロゴや内装にハングルを使用している。店では従業員が「アンニョンハセヨ」「オソオセヨ(いらっしゃいませ)」などと韓国語であいさつし、商品名もハングルで書かれている。店内にはK-POPがかかっており、従業員に韓服を着せたりしている。一見韓国の店のようだが、こうした店の国籍は中国で、主に低価格の商品を扱っている。反中感情が強いベトナムで韓国を前面に出して営業しているのだ。