デモ団体が担当警察官の個人情報を公開「抗議電話をかけろ」 

 駐韓米国大使公邸無断侵入デモを起こした「韓国大学生進歩連合(大進連)」が19日、逮捕されたメンバーに対する面会禁止を依頼した警察官を相手に、抗議電話攻勢を繰り広げた。

19日午後、大進連のフェイスブックには「面会禁止を依頼した南大門警察署イ〇〇警衛(警部補に相当)に強力な抗議電話をかけてやってください。イ〇〇警衛:010-××××-××××」という書きこみが載った。

 南大門警察署では当時、大進連メンバーが米大使公邸無断侵入デモにより現行犯で逮捕され、取り調べを受けていた。大進連は、事件担当警察官であるイ警衛が警察内部に送った要請書を問題にした。要請書は「被疑者らは外部との共謀の可能性があり、家族や弁護士などのほかには接見を禁止してほしい」という内容だった。

 大進連は「主導者を探して、面会を一切禁止させている。明白な人権侵害」だとして、警察内部の公文書であるこの要請書を写真に撮ってアップした。要請書には担当警察官の所属と実名、携帯電話の番号がそのまま出ていた。その一方、取り調べを受けている大進連メンバーの実名、住民登録番号などには全てモザイク処理を施した。

 大韓弁護士協会のホ・ユン・スポークスマンは「公務員に電話で圧迫をかけたり『個人情報ばらし』のような行為で脅しをかける場合、公務執行妨害となることもあり得る」と語った。法務法人ハナの姜新業(カン・シンオプ)弁護士も「個人情報保護法違反の疑いがある」と語った。

 同団体は、オンライン嘆願書名も受け付けている。嘆願書には「(米国の)厚かましく強盗的な要求に抗議しに行った大学生らを連行するのは話にならない」と記されている。

チョ・ユミ記者
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